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diary

日本代表監督

 今、球界は来春に参加するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督の人選が注目されています。当初は星野監督が続投する雰囲気もありましたが、そこに待ったがかかりました。北京五輪でメダルを逃したこともあり、一部球団から明確な選考過程を求める声が上がりましたね。結局はコミッショナーに一任する方向でまとまったようですが、まさにもっともな意見で、わたしもこれに賛同したいと思います。
 代表監督というポジションはついこの間までプロには縁がないものでした。しかし、五輪にプロ選手が参加するようになりました。その五輪は次回は野球が行われませんが、依然、WBCという世界一を争う舞台は残っています。日本を代表する選手を率いる仕事ですから、その公共性というものは一球団の監督人事とは比べものにならないと思います。だからこそ密室で決めるのではなく、なぜその人物を選んだのか過程を明らかにしてほしいと強く願っています。
 代表監督には球場にファンを集めるようなことは期待されていません。だから現役時代の実績が最優先されるべきではないでしょう。タフな国際大会で勝てる手腕を持つ指揮官か否か、その一点に絞って選ぶべきだと考えます。

 サッカーのように代表監督を選び、その責任も負う委員会をつくることも一案にあると思います。それが難しければプロ、アマ問わず、世界の野球を経験してきた人たちが人選にかかわった方がいいかもしれません。皆さんにこれだけ注目されているのですから、とにかく誰に任せるにしても多くの人たちが納得いく手順を踏んで、納得いく理由が説明されるべきではないでしょうか。

diary2008/09/05

屈辱をバネに

 日本代表はメダルも確保できませんでした。打線は最後まで得点力不足に泣いていました。私はその一因にストライクゾーンの違いに対応できなかったことを挙げたいと思います。
 ゾーンは各国の審判員によってまちまちで、一般的に国際大会では日本に比べると外角に広く内角に狭いと言われますが、一概にそうとは言えませんでした。同じ審判でも一貫性に欠く場面が目につきました。星野監督の「ほかの世界でやっている感じ」という戸惑いもよく分かります。そして、あらためて日本プロ野球の審判の技術が総じて高いことも分かりました。
 普段、そんな審判の判定の下でプレーしている選手は、その正確なゾーンを体に覚え込ませているものです。でも、国際大会ではこの感覚は通用しません。この日の八回に森野が見逃し三振を取られた球はかわいそうでしたが、多少ボールと思っても振りにいかないといけない時はあります。九回、青木が粘りに粘って四球を得た、あのゾーンに対する柔軟さが不可欠だと強く感じました。
 これは一朝一夕に解決できる問題ではありません。一方で打撃練習でわざとベースから離れて外角球を打つなど、できることはあります。このメダルを逃した屈辱を、日本の野球を見つめ直す方向に変えてほしいと願っています。

diary2008/08/23

金逃す継投策

 日本代表は1次リーグに続いて韓国に敗れ、金メダルの夢が消えてしまいました。

 私は継投策が最大のポイントと踏んでいました。途中までは日本の思惑通りに進んでいたと思います。四回途中で杉内投手を代えたのも、和田投手の交代が遅れた前回の対戦の反省を生かしたのだと思います。六回に先発要員の成瀬を起用して1点は失いましたが、藤川投手を本来の八回から七回に前倒ししたのも選択肢の一つだったと思います。
 疑問が残ったのは八回の岩瀬の起用でした。韓国は前回対戦で右打者に代え、左を代打で使ってくるなど岩瀬を相当研究している印象を受けました。しかも今大会は状態が良くないのは、皆さんでもお分かりだったと思います。結果論でいうわけではありません。プロセスを見ていくと岩瀬にこだわる必要はなかったかもしれません。
 2日前のアメリカ戦でダルビッシュも調整登板し、復調の兆しを見せていました。救援は不慣れでしょうが、昨年のアジア予選から1度も韓国に投げていないという利点もありました。八回はたとえ同点でも先のことは考えず、悔いを残さないためにもエース投入が見たかったです。ベンチには私たちには計り知れない事情があったのかもしれませんが、表面的にはややもったいない形で金メダルを逃してしまったように思えました。

diary2008/08/22

チームメートがマイナスに

 北京五輪で野球の日本代表は初戦でキューバと当たりました。結果は皆さんご存じのように、日本は2―4で敗れています。

 

 決勝打は同点の五回無死二、三塁、ダルビッシュ投手を救援した成瀬投手と里崎捕手のロッテバッテリーが許したものでした。
 この場面、犠飛の可能性がある外野フライは許されません。理想は三振、もしくは内野ゴロです。里崎捕手はキューバの7番打者に対し、初球から直球で押して、見逃し、空振りと2球であっという間に追い込みました。
 成瀬投手の球は切れていました。誰よりも里崎捕手が球が走らずにリードに苦心していた今シーズンの出来とは違うことを感じていたと思います。高めに要求した3球目の直球には、三振を取りたいという狙いも見えました。
 これがバックネット方向へのファウルになっています。打者のタイミングは合ってきていました。里崎捕手もそう感じていたと思います。だからこそ、この辺で変化球でアクセントを付けても良かったのです。
 ですが、4球目。里崎捕手は3球目と似たような高さ、コースにミットを構え、直球を要求していました。ここまで続けると打者の目は慣れてきます。しかもキューバの打者は速球に強いです。さすがに打ってきましたね。2点適時打を浴び、そのまま逃げ切られる、痛恨の1球になっています。
 里崎捕手は危険を察知してまでも直球にこだわっていました。それほどシーズン中に比べ、成瀬投手の球質に手応えがあったのだと推察します。それはその後の成瀬投手の出来を見れば証明されているのですが、この試合に限っては普段の成瀬投手を知っていることが皮肉にもマイナスに働いていたと思います。

diary2008/08/20

見る五輪

 北京五輪が開幕しましたね。 私にとって五輪と言えば、1972年のミュンヘンの男子バレーボールですね。当時小学生の私は「ミュンヘンへの道」というアニメに夢中でした。実際の男子バレー、日本代表チームの面々が実名で登場し、その回の終わりにはミュンヘン五輪まであと何日とカウントダウンしていた番組です。アニメでは最後に金メダルに輝くのですが、現実でもそうなった時の興奮は今でもよく覚えていますよ。
 ただ、私にとって五輪はテレビで「見る」もので「出る」ものではありませんでした。ロッテの西岡選手などは今回、日本代表に選ばれた時、子どものころ「僕らが出るのは2008年か12年だと地元の友だちと話していた」と聞きましたが、そんな現役選手の話を聞くと隔世の感を覚えますね。と同時に、自分は選手として最後まで五輪に縁がなかっただけに、素直にうらやましいとも思います。それは今の子どもたちの進路に米大リーグという選択肢があるのと同じように。
 五輪の野球は北京でひとまず終わますが、来春には2度目のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、子どもたちに日の丸を背負って世界の頂点に立つという夢は依然あります。「星野ジャパン」は未来の球界を担う子どもたちに、その夢の実現への強いモチベーションをはぐくめるのでしょうか。私は今回も「見る五輪」になりますが、結果とともに戦いぶりに注目したいと思っています。

diary2008/08/11

レイズ

 メジャーリーグの解説をしている時の話ですが、パワー重視の風潮にあって異色の攻撃を展開しているチームがあります。球団が創設されて以来、下位に沈んできたレイズです。岩村明憲選手が所属しているチームでもあります。
 選球眼がいい打者がそろっています。むやみに振り回すようなこともしていません。足が速い選手も多くて、機動力を多用しています。日本で言うと日本ハムのようなきめ細やかな攻めがあります。それがあるから、今季はレッドソックス、ヤンキーなど強豪がそろっているア・リーグ東地区で首位を走ることもできているのだと思います。
 先日のレッドソックス戦でもその強さを見ました。3点ビハインドの七回無死二塁から1球目に三盗を成功させたのです。この場面では貴重な走者で、120パーセントの確信がないと試みてはいけないプレーでした。ベンチの指示か、選手の判断かは分かりませんが、どちらにしてもチームに一つ先の塁を狙う意識が高いことがうかがえました。ここから一気に大量点を奪って逆転していました。
 レイズはずっと低迷していたことで、戦力均衡を目的にしたドラフトで全米の好選手を獲得できる恩恵を受けました。各選手は若いのですが、ととも能力が高いです。また、何十億円も稼ぐスター選手のようなプライドもまだ、ありません。選手の成績よりチームの成績を最優先する野球が可能になっています。走塁への意識の高いのもボール球に手を出さないのも、それができていることの証しではないでしょうか。
 レイズは今、選手が日々育ちながら勝つという理想的な状態にあります。この勢いならワールドチャンピオンも夢ではないかもしれません。

diary2008/07/13

ベストゲーム

 6月21日に行われた巨人とソフトバンクの一戦は私が今シーズン見た中でベストゲームでした。それは以下のような場面があったからです。

 ソフトバンクの杉内俊哉投手は1―0で迎えた九回、勝利までアウト一つにこぎ着けていました。そして巨人の代打、大道典嘉内野手を追い込み、あと1球のところまで来ていました。ここでリードする的山哲也捕手はスライダーを要求しました。ここまで巨人の右打者たちを苦しめていた球種で、当然の配球と言えました。
 スライダーは2球続けました。最初はボールとなってフルカウント。次はファウルでしたが、三塁線に鋭いライナーを飛ばされていました。これで危険を感じない捕手はいません。的山捕手はスライダーとともに右打者に有効だった外角直球に切り替えました。私が捕手でも同じ配球をしていました。
 これに対し、杉内投手はスタミナの衰えを感じさせない力のある球を投げ込みました。結果はそれをスタンドに運ばれました。四球でもいいから慎重にいくべきだったという指摘があるかもしれません。でも、ここまでのプロセスを考えていくと、私にはそうは思えません。
 杉内投手はこれが144球目でした。しかも一回からずっと1点差で投げてきました。その苦しみもあと1球で報われるところまで来ていました。力投を見てきた的山も勝負を避けられるはずがなかったでしょう。投手の思いをくみ取るかのように、追い込んでからはすべて勝負球を求めていました。そうするしかなかったし、それで良かったと思いました。
 この回追いつかれたソフトバンクは結局、12回に逆転サヨナラ負けを喫し、手中にしかけていた勝利を逃しました。勝負の厳しさを感じずにはいられませんでした。ただ、手を尽くした敗戦でもありました。だからこそ、この試合を落としても最後に交流戦優勝というご褒美が待っていたのではないでしょうか。

diary2008/06/29

外国人監督

 パ・リーグは2005年からロッテ・バレンタイン、日本ハム・ヒルマンと外国人監督が優勝していますね。その手腕の確かさは誰もが知るところになっています。一方でちょっと前になりますが、オリックスのコリンズ監督がシーズン途中で辞任し、必ずしも成功ばかりではないことも分かっています。
 コリンズ監督は好調な選手の出番を増やさなかったり、チームが不調な時でも主力選手を休ませたり、先制点を取れるチャンスがあるのに送りバントをさせなかったり…。他球団にそれほど劣る戦力ではないのですが、どこか雑に見える戦術で勝てる試合を落としていた印象がありました。
 たとえ好結果が出ていなくても、彼は独自の戦術を辞めるまで頑なに貫き通していました。多分、メジャー監督のプライドが邪魔していたのでしょう。ヒルマン監督が日本野球に順応したのとは対照的だったと思います。
 今年の宮古島キャンプでコリンズ監督と話した時、昨季は選手とのコミュニケーションがうまくいっていなかったことを自覚していました。監督は時に選手の顔色をうかがわなければならないこともあります。彼もそのことを分かってはいたので変わるかなと思っていましたが、最後まで選手に歩み寄れなかったようですね。バレンタイン監督のような巧みな人心掌握術も欠けていました。
 今後も日本球界が米国から監督を呼ぶ流れは続くかもしれません。実績はもちろん大切ですが、柔軟性を持っているかを選ぶ側の球団フロントが見抜けるかが成功の鍵を握っていると言ってもいいでしょう。

diary2008/06/24

野球教室で思う

 先日、野球教室で愛媛に行ってきました。ユニホームを脱いでから子どもたちに教える機会は増えたのですが、キャッチボールで子どもたちのボールを受けるといつも気になることがあります。
 ボールの回転が不規則で一定していないのです。原因を探ってみると、正しくボールを握れていないことにありました。縫い目にかける指の位置は、投げるたびにばらばらで、フィーリングだけで投げています。そんな子どもが本当に多いのです。
 これは一つは指導者不足によるものだと思います。こう握れば一番効果的にスピンがかけられるとか、筋道立てて教えられる人材が減っているのでしょう。
 もう一つは、ボール握り方がおろそかにされる雰囲気にあると思います。たとえ指導者が正しい握り方を知っていたとしても、すべての子どもたちが野球で生計を立てていくわけではないでしょうから、細かいことは言うなという風潮があります。技術的なことは二の次で、楽しむ目的で野球を始めている子は多く、そこを尊重し過ぎる傾向も基本的な技術の習得を妨げています。
 皆さんも信じられないかもしれませんが、最近はプロの世界にもボールを正しく握れずに入ってくる選手が少なくありません。よくよく聞いてみると、打撃が優れているから、ほかはおろそかにして構わないという環境でやってきたそうです。
 今、子どもの基礎学力の低下が叫ばれていますが、野球でも同じことが起きていると思います。もともと、日本の野球の良さは基本を徹底したところにありました。その延長線上にWBCでの世界一もあったと私はとらえています。だからこそ、野球人口の底辺の現状に触れるたびに、日本野球の将来がちょっぴり不安にもなりますね。

diary2008/06/12

交流戦

 交流戦は今年で導入4年目を迎えます。私も1年目の2005年から昨年まで3年間、経験しました。その間、試合数が減るなど、制度も若干変わりました。その点などを踏まえ、交流戦で勝負を分ける点をいくつか挙げてみます。
①捕手の役割の重要性
 私はどうしても捕手目線で野球をみてしまいますが、その捕手の役割はリーグ戦よりもさらに重くなると言えます。従来はホームとビジターでの各3連戦だったのが、昨季から各2連戦に減りました。当然、捕手はそのカードごとに頭を切り換えないといけません。試合数が少なくなったことで、すべてにおいてスピード感が求められるようになりました。
バッテリーの攻め方というものは、相手打者の特徴やその時の調子の良し悪しはもちろん、投手が打席に立つセ・リーグの本拠地での試合か、指名打者制があるパの試合かによっても変わってきます(例えば投手が9番打者に入ると、その前の8番打者に対する攻めが四球でも構わなくなるケースも増えるので、厳しさが全然違ってきます)。さらに特にパの捕手に言えることですが、セの球場でマスクをかぶる時には球場の狭さに合わせた配球に変える必要が出てきます。去年まで狭かった神宮では私が指揮を執っていた西武でもそうだったのですが、パのチームが信じられないぐらいにホームランを打ち込まれるケースがありましたからね。
 以上のように、リーグ戦以上に捕手がサインを出すまでのプロセスに考えるべき要素はありますよね。それらを短時間で自分の中で優先順位をつけながら、ベストの配球をしていかなければなりません。捕手が一度、パニックになると、交流戦では目まぐるしく対戦相手は変わっていくので、抜け出すのは容易なことではありません。雪だるま式に、負の連鎖に飲み込まれる危険性があります。逆に感性を研ぎ澄まし、洞察力やデータの分析力に裏打ちされたひらめきが冴えてくると、最後まで波に乗って投手を引っ張ることも可能だと思います。こう考えると、交流戦の1カ月間というのはクライマックスシリーズや日本シリーズのポストシーズンと似たようなところがあるので、短期決戦への対応能力が高い捕手を抱えるチームは強いですよね。
②絶対的エースの存在
2連戦になって、交流戦はやや日程に余裕が生まれました。先発投手の駒はリーグ戦に比べると少なくて済み、柱となる投手が投げられる試合は増えました。こうなるとエースの質が物を言ってきます。昨年の日本ハムのように、ダルビッシュという絶対的エースを擁しているチームはより有利に働くと思っています。全体の試合数に対し、エースを使える試合の割合も増えます。しかも2連戦ですからエースで初戦を取ると勢いというプラスアルファも加わり、連勝でそのカードを終えられる可能性は3連戦より高いです。再び、同一カードが巡ってきても、また前回の連勝のいいイメージを持って戦えます。そんな風に勢いに弾みがつきやすい条件はリーグ戦より多くそろっているのです(その逆として一度リズムを崩すと、立て直すのに苦労しますね)。
5、6人の質の高い先発をバランス良くそろえることより、誰と投げ合っても勝てる投手がいるチームがいるか。また交流戦中にそこまで調子を上げてくる投手が出てくるかどうか。ただでさえデータが少ない相手と戦う中では投手が有利な傾向になると思いますので、絶対的エースの存在の有無が交流戦を勝ち抜く上で、非常に大きなポイントになってくると思っています。
③スコアラーの動員力
3年間交流戦が実施され、現場にはある種の免疫はついてきたと思います。全く未知の相手と戦うというイメージは薄れつつあります。最初の頃はパの選手が人気で上回っていたセの球団を相手に燃えていた部分もあったかもしれませんが、今はそれも感じられません(個々での因縁のようなものはあるかもしれませんが…)。戦う前の構えとしてはリーグ戦となんら変わらなくなった部分はあると思いますが、やはり情報量は圧倒的に同一リーグの球団との対戦より少ないと思います。
だからこそ、スコアラーの存在が重要になってきます。どれだけ事前に情報を集められるか、ということです。弱点だったコースを打てるようになっている打者がいたりと、同じ選手でも昨年と同じと思っていると痛い目に遭います。故障を抱えながらプレーしている選手の状態が分かれば、弱みを突くことが可能です。調整具合を細やかに観察していけば、予想外の先発投手を的中させることもできます。グラウンドでプレーしている時以外でも選手の動きをどう把握し、実戦に生かしていくか。そこはスコアラーの動員力にかかっているでしょう。
中日のようにパ・リーグ球団相手にも担当制を敷いてスコアラーを置くなど、スコアラーの仕事に価値を認め、人数やお金をかけることができるチームが有利であることは言うまでもありませんね。ユニホームを着ている現場だけの力だけではなく、球団としての底力も問われるのが交流戦だと思いますね。
④外野の守備力
 最後に強いて挙げるなら、外野手の守備力ですかね。今、両リーグで外野陣の顔触れを比べても見ると、パの方が守備力は高いですよ。これは球場の広さが関係していると思います。今年から神宮は広くなりましたが、まだ全体的にパの球場の方が広いですよね。守備範囲や肩の強さ、守備に関してはパの選手の方が求められるレベルは当然、高くなっています。パの外野手は総じて身体能力が高く、狭いセの球場に行っても十分に対応できています。
しかし、セの選手がパの本拠地でプレーする時はどうでしょうか。外野を抜かれた時、より深く打球を追わなければならないし、中継までの送球も長くなります。守備力の優劣はよりはっきりと出てきます。
 守備に不安があるチームは接戦になると、それが命取りになりかねません。時には打撃力より守備力を優先した布陣を敷く必要が出てくるケースもあると思います。逆にパのチームはセの狭い球場で戦う時は多少、守備力落としてでも打力がある選手を使い、指名打者制が使えない部分を補うこともできます。首脳陣にしてみれば、外野の守備力を常に頭に入れながら球場だけではなく試合展開にも応じ、メンバーを入れ替えていくきめ細かい作戦が求められてくるのではないでしょうか。

diary2008/05/22

日米の野球の違い

 私の解説の仕事は日本のプロ野球だけではなくて、メジャーリーグでもやっています。去年まではメジャーの試合をゆっくり見ることもありませんでした、改めて見ると、日米の野球の違いがよく分かりますね。
 よく言われるストライクゾーンですが、メジャーは外角にボール1個から1個半ほど広いですね。その分、内角は狭いです。私も今までメジャーでプレーした選手とプレーしたり、敵としてぶつかったりしてきましたが、日本のピッチャーの内角攻めに弱いのは、慣れていないのだから当然だなと思いますね。一方、日本のピッチャーがメジャーに行ったなら、あの広い外角を生かさない手はないでしょう。日本のピッチャーはそれだけのコントロールを持っていますからね。
 審判員のストライク、ボールの判定の一貫性を含めて、ほかにも日本の野球が優れているところはいっぱいあるのですが、明らかに走塁だけはメジャーが上だと感じます。とにかくアグレッシブで、ちゅうちょや迷いがないのです。失敗を恐れず、たとえ失敗しても次は取り返そうと、より攻撃的な走塁になっています。ホント、見ていて気持ちいいですよね。
 日本で走塁はベンチが安全策を取りやすいんですよね。状況を読めない走塁はいけませんが、メジャーのように攻めた結果の盗塁死ではあれば、それを非難しないような雰囲気が必要です。日本の選手が走塁技術でメジャーに劣るはずはありません。メジャーのような攻撃的な走塁を目指していけば、もっともっと、日本野球の持ち味が磨かれていくのではないでしょうか。

diary2008/04/30

外国人選手の成否

 西武のブラゼル選手が周囲の予想を上回る活躍を見せていますね。カブレラと和田が退団し、私もどうなることかと思っていましたが、その穴を感じさせていません。今年も新外国人選手が何人か日本にやってきましたが、現時点では「当たり」の筆頭でしょうね。
 私もこれまで選手、指導者として外国人の成否を見てきましたが、成功の秘訣(ひけつ)は何と言っても謙虚さだと思っています。デストラーデ(元西武)やカブレラも日本の野球、そして日本の文化も吸収した上で、成功しようという強い意欲を持っていました。来日前から日本の情報を仕入れ、来日後もコーチにアドバイスを求めながら、必死に慣れようとしていました。きっとブラゼルもそうなのではないでしょうか。
 自分が生きていく新たな環境の理解を深め、学ぶ姿勢も失わない。当たり前のことですが、どの世界でも成功への道は同じだと思っています。

diary2008/04/29

ネット裏から見る野球

 プロ野球シーズンも本格的になってきました。私の評論家としての仕事も忙しくなってきました。 

 去年まで野球はベンチで見るものでしたが、今年からネット裏に変わりました。見る角度が違うことで、野球のまた別の一面も見えてきました。例えばヤフードームの放送席なら、ネット裏の観客席の後ろの方になります。そこでの視界は現役時代に見たホームベースからのものとも違っていました。
 外野まで球場全体が見渡せました。特に守備位置が見やすくて、野手は打者の交代、状況の変化によって目まぐるしくポジションを変えていました。私も捕手だったので、守備位置を指示するのが役目でしたが、試合が始まると、目は野手ではなて、どうしてもくボールの方を追っ掛けていました。
 また、監督としてベンチから見ている時は、どうしてもバッテリー間に集中してしまいます。頭では分かっていたことなのですが、スタンドからはこんな風に見えるんだなと新鮮な発見がありました。

 皆さんもピッチャーとバッターだけでなく、普段、あまり見ないようなところにちょっと目を移すと、また野球場に行く楽しみができるかもしれませんよ。
 

diary2008/04/15

ちょっと心配・・・

 プロ野球も開幕して、各球場で熱戦が繰り広げられていますが、パリーグは予想通り混戦です。特に楽天の好調ぶりが特に目をひきますね! 7連勝は球団記録を更新中で、単独首位は球団史上初だそうです。前評判は高くなかったチームの頑張りで、しばらくはこの混戦も続きそうですね。

 

 一方、セ・リーグは私が優勝候補に挙げている巨人がようやく勝ちはしましたが、開幕から5連敗とちょっと心配になるようなチーム状態です。中日と阪神は開幕から絶好調で強い野球をやっているとは思いますが、巨人もあれだけの戦力なので、いずれ上位争いに加わるでしょう。早く波に乗って、ペナントレースを盛り上げてもらいたいところです!

diary2008/04/03

セ・リーグ予想

 前回に続き、今回はセ・リーグの順位予想をしてみたいと思います。私は巨人、中日、阪神、横浜、広島、ヤクルトの順にしました。
  面白くないと言われるかもしれませんが、オフに大型補強した巨人は戦力がずば抜けています。レギュラークラスの年齢が高く、故障を抱えている選手も少なくありません。すべての選手が1年間安定した成績を残せるかは分かりません。それでも、あの戦力で不安要素をすべて消してしまうのではないでしょうか。特に打線はどのバッターを打ち取ればいいのかというほどです。相手バッテリーにしてみれば投手以外に気を抜ける打者はいないでしょう。北京五輪があっても、外国人に主力が多いのも有利な点だと思っています。
 対抗馬に推した中日は攻守のバランス、試合運びでは巨人を上回っています。年代的にも脂が乗りきった選手が多いです。最近はずっと安定した成績を残していて、もうベンチがうるさく言わなくても自分で判断し、プレーできる選手ばかりです。ペナントレースの終盤までわずかなゲーム差で巨人を追っている展開に持ち込めば、十分に優勝のチャンスはあると思っています。
 面白いのは阪神です。新井貴浩選手のが加わったことで打線はパワーアップしました。昨季不振だった今岡誠選手も刺激を受けていると聞いています。課題だった先発投手陣で福原忍投手と安藤優也投手が復調すれば、リーグトップクラスのリリーフ陣を擁しているだけに、巨人、中日とも互角に渡り合える力は秘めています。
 セはパよりも、上位と下位の戦力にやや開きがあると見ています。クルーン投手が抜け、投手力に弱さがある横浜、ともにエースと4番が抜けた広島とヤクルトは苦戦するでしょうが、ヤクルトの高田繁新監督がおっしゃっていたように「一泡も二泡も吹かせるような戦い」を期待したいです。

diary2008/03/29

パ・リーグ予想

 ついに本格的なプロ野球シーズンがやってきます。明日はパ・リーグが開幕を迎えます。先日、NHKの『サンデースポーツ』でもお話ししたのですが、改めてパの予想をしてみたいと思います。

 

 これはセ・リーグも同様ですが、北京オリンピックへの選手派遣が各チームに与える影響はちょっと予測しづらいものがあります。誰がどう選ばれるか、分からないところが多きので。そこで、その部分はあえて細かく考えずに、私は優勝がロッテ、以下日本ハム、ソフトバンク、オリックス、西武、楽天の順だと思います。
 ロッテは小林雅、薮田両投手がリリーフ陣から抜けてしまいましたが、そこを十分にカバーするほど先発投手がいいですね。小林宏、成瀬、渡辺俊、、小野、久保、清水。この6投手は2けたを期待できる投手ばかりです。実際に過去みんながそれを経験したことがある上、今、キャリアのピークにある選手がそろっています。リリーフにも新人の伊藤と根本、新外国人のアブレイユと使えそうな戦力が加わりました。そしてバレンタイン監督の継投はうまいだけに、投手力でほかのチームに比べると頭一つ抜けています。
 次は日本ハムについてですが、3連覇は難しいという人が結構いますね。でも、私はそんなに落ち込むとは思っていません。ダルビッシュという絶対的なエースがいて、守備も堅いです。ロッテを推した理由もそこにあるのですが、野球はやっぱりディフェンス力が物を言いますからね。
 ソフトバンクはレギュラークラスに故障者が続出したのが痛いですね。斉藤、和田、小久保に大村、特に開幕直前での馬原の離脱は大きなマイナスです。地力はあるチームなのに開幕から出遅れる可能性があって、そうなると1位通過が難しくなりますね。
 私が4位に予想したオリックスは台風の目になる可能性を秘めています。ラロッカ、ローズ、カブレラ、さらに浜中、古木と並ぶ打線はパの巨人と言えるような顔触れです。先発陣は平野の故障がちょっと心配ですが、金子、岸田ら若手が台頭し、クライマックスシリーズ争いに絡む力は十分にあると思っています。

 和田、カブレラが抜けた西武、ルーキー長谷部が故障で離脱した楽天は戦力的にやや見劣りします。が、全体的に6チームの力は接近しています。どこが3位以内に入ってもおかしくないです。パ・リーグは話題豊富な選手が入ったし、今シーズンもパ・リーグは目が離せない展開になりそうですね。

diary2008/03/19

一流への壁

 日本ハムの中田翔選手がついに2軍落ちしてしまいましたね。私がキャンプで彼のバッティングを初めて見た時、あの広いスタンスで上体が動き過ぎて、ボールを線ではなく点でとらえる打ち方になっていました。あの打ち方だと確実性という意味ではどうかなと思っていました。その後、スタンスを狭めたり、修正はしていたようですが、早かれ遅かれ、こうなることはある程度予想できていました。
 1軍にいると、あれだけの注目度ですから、本人はどうしても目先の結果に一喜一憂してしまうでしょう。好結果が欲しいばかりに、ついつい当てるだけのバッティングをしてしまっていたかもしれません。もう一度2軍でいいところも悪いところも、自分を見直すにはいい機会だと思います。

 球を遠くに飛ばすという能力は間違いなく非凡なものを持っています。これだけは教えても身につかない、持って生まれたものでしょう。確かに確実性をアップさせていく必要はあると思いますが、その一方で小さくまとまって欲しくないとも思っています。

 今、彼はプロの壁を感じていることでしょう。でも、それは一流になった選手の誰もが乗り越えてきたものです。球界を代表するバッターになれる素質はあるのですから、大きく育って欲しいと願わずにはいられません。

diary2008/03/18

たこやき

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 久しぶりにたこ焼きをつくってみたので、皆さんにもご紹介します。現役時代からも休みの日にはよくつくっていました。こう見えても意外に料理が好きで何種類かつくることができるんですよ。                                            

 その中のひとつで特に生地にはこだわりがあるのですが、市販の粉に隠し味にコンデンスミルクや蜂蜜など入れたりします。こうすると、焼き上がりがカリッとして中がふんわりと仕上がります。もちろん味のほうも最高です。関西の家庭ではたこ焼き機は必需品と聞きますが、まだつくられたことがない方は是非、トライしてみてください! 感想もお待ちしています!

diary2008/03/13

日本一祝勝会

040.JPG 3月5日に私が弟のようにかわいがっている伏見俊昭の競輪07グランプリ優勝祝賀会が福島県いわき市で盛大に行われました。
 今年はオリンピックが北京で開催されますが、彼は競輪種目でメダルが期待されている日本のエースです。本業の競輪とオリンピックの調整で大変な年ですが、ぜひとも頑張ってほしいと思います。私が競輪ファンであることは、皆さんもよくご存知だと思いますが是非、皆さんも時間があれば競輪場に足を運ばれてはいかがですか。伏見選手や他の選手に会えますし、競輪の醍醐味を体験できると思います。

diary2008/03/07

王者の充実

 今日はキャンプ日記第四弾、去年日本一になった中日について書きます。噂には聞いていましたが、長く、ハードな練習を見てきました。私が球場に着いたのが午前10時半。この時にはもう5、6選手がノックを受けたり、バックネット付近でティー打撃をしたりしていました。こんな時間に汗と泥にまみれていて、いかに早くから動いているかが伝わってきました。

 

 中村紀洋選手でさえ8時50分から早出で練習しているそうです。聞くところによると、これはコーチの指示ではなく、選手が自発的にやっているようです。あらためて驚かされましたね。
 終わりも遅かったです。去年まで西武で一緒に戦っていた和田一浩選手と話したのですが、午後7時ぐらいだと言っていました。チームには競うように早く球場に来て、競うように遅くまで練習する雰囲気が、自然発生的に生まれていました。
 練習時間は長かったのですが、漫然とやっていたわけではありませんでした。随所に工夫も見られました。まず練習序盤のキャッチボールでは投手陣が声を出しながらやっていました。本来、投手は野手と違ってキャッチボールで声は出しませんが、こうすることで野手同様に一体感を出しているように見えました。「今から練習が始まるぞ」という雰囲気にもなっていました。
 練習の最後は投手も野手もランニングがメニューにありました。ともすれば長時間練習はだらだらと終わってしまいがちですが、こうすることできっちりと区切りをつけられるなと感じましたね。長いからこそ、メリハリが大事ですからね。

 チームは福留孝介選手が抜けた穴をどう埋めるかが課題です。でも、こんな練習を見ていると、それを感じませんでしたし、いつの間にか誰かが埋めているかもしれないな、とも思える充実した練習に見えましたね。

diary2008/03/01

巨人の死角

 今日は皆さんも気になる巨人のキャンプについて書いてみたいと思います。

 

 クルーン、グライシンガー、ラミレスと他球団で実績を残した外国人選手を補強しました。抑え、先発、右打者とチームの補強ポイントに合致する的確な補強です。これだけのメンバーが額面通りに力を発揮すれば、優勝する可能性はかなり高いと思います。でも、そうならないのが野球でもあります。死角がないとは言い切れません。

 巨人は外国人選手を含めて、レギュラークラスが高齢化しています。しかもどこかしら故障を抱えている選手が多いです。何人がシーズンを通して戦えるかというと、疑問符が付きます。となると、そうなった時に穴を埋める準レギュラークラスの質が問われます。
 パ・リーグ出身の私には顔と名前が一致しない選手も多かったですが、予想外に質の高い若手選手は多かったです。ただし、それも鍛え方次第です。その点だけを考えると、3班制の弊害があるかもしれませんね。

 巨人は今年から1、2軍の区分けを廃止し、主力、外国人選手のA班、若手中心のB班、リハビリ組のC班に分けました。あれだけ実績ある選手がいると、この方法もメリットはあると思いますが、若手のレベルアップを考えるとどうでしょうか? 本当ならB班で元気な若手はA班に交えたいところです。若手はレギュラーに刺激を与えるでしょうし、逆に若手にはレギュラーの壁の高さを直に感じさせることができると思います。これが欠けていたのが、もったいないなと思いました。
 そしてB班の人数が多くなったことで、例えば投内連係で見学している選手の方が多いとか、効率性も失われていたように見えました。少なくとも私が訪れた時はそうでした。
 レギュラーが怪我なくシーズンを終えれば、問題はないでしょう。万が一、故障者が続出してしまったら…。その時どう戦うかが今季の巨人のテーマだと思います。

diary2008/02/25

裏方さんから見えること

 キャンプ地巡りもあっという間に終わりました。各球団、基本的に練習の組み方というのは劇的な差はないのですが、細かいところではやはり球団のカラーで違いがあって、興味深く拝見させてもらってきました。
 序盤の方の訪問で印象に残ったのはソフトバンクですね。小久保選手、多村選手、斉藤投手ら結構、主力が不在だったのですが、活気というか一体感がありました。まず若い選手が多いというのがありますね。川崎選手、本多選手と二遊間コンビが中心に、他にも俊足好打のタイプが似ている選手が多くいました。この辺の競争が激しいのも活気があるように見えた一因でしょう。
 現場だけではありません。裏方さんもそうでした。キャンプ期間中は球団が球拾いや球場内の警備やファンの誘導などのために、現地で若い子をアルバイトで雇うのでしたが、その数がとにかく多かったですね。球界でも屈指の人気チームだからそのぐらいは必要だとは思いますが、球団の現場へのサポート力というものを感じました。
 また、そのアルバイトの子はわたしみたいなチーム外の関係者にもきちんとあいさつをしていました。球団の教育が行き届いているなと感心しましたね。ささいなことですが、こんなところから球団が現場と一体になっている雰囲気が伝わってくるものです。
 王監督が進退を懸けて臨んでいるシーズンだから、選手たちは言わなくても緊張感があるでしょう。ソフトバンクは球団もそれを共有し、みんなで一丸になってシーズンを戦い抜くんだという雰囲気であふれていました。

diary2008/02/19

移動、移動、移動

 皆さん、こんばんは。

 ただいま、沖縄に滞在中です。今日まで巨人、ソフトバンク、西武、広島、ロッテと5球団のキャンプ地を訪ねてきました。基本的1日1球団の訪問ですから、すべての選手を見ることは不可能です。本当は2、3日じっくりと腰を据えて見た方が流れはつかめるのですが…。まあ、そうも言ってられません。

 こんなスケジュールなので、移動が結構、きついですね。1日2度、飛行機に乗ることも珍しくありませんので。現役、監督時代は遠征はチーム単位でした。でも、評論家はほぼ単独での移動です。当たり前ですが、1人でやらなければならないことがほとんどです。やっぱり、最初は多少、戸惑うこともありましたね。

 今後も楽天の久米島、オリックスの宮古島と沖縄本島と往復する日々が続きます。慣れないことも多いですが、それも楽しみつつ、元気にこれから後半のキャンプ地訪問をこなしていきたいと思います!

diary2008/02/10

節分

豆まき


mame.jpg

 今日は節分でしたね。私は地元の谷保天満宮で豆まきをしてきました。雪の降る寒い一日でしたが、今年一年、平穏無事に過ごせるようにお祈りしてきました。
 いよいよ明日からキャンプ地巡りに出発します。他球団のキャンプを見るのは初めてなので、今からわくわくしています!

 

diary2008/02/03

家族の一員です

 本邦初公開! 我が家のかわいい犬です。


dog1.jpg 名前はレオといいます。オスのチワワでとても気性が激く凶暴です。

 というのは冗談で、実はとても賢く主人に忠実な犬です。三匹いる中の体は小さいけれども、リーダー格です!
 次回は、他の犬も紹介します。

diary2008/02/02

キャンプの見どころ

 プロ野球のキャンプインが近づいてきましたね。2月1日は球界では「お正月」と言われます。私もキャンプ地を訪問するスケジュールが決まり、去年までとは状況は違いますが 「またことしも始まるんだな」と新鮮な気持ちが沸いてきているところです。そこで今日はいくつか、私なりにキャンプの見どころを書いてみたいと思います。
 私は最初に宮崎でキャンプを張るチームから訪れる予定なんですが、注目はやはり巨人ですね。オフにはラミレス、クルーン、グライシンガーと、他のチームがうらやむような大きな補強がありました。首脳陣はその辺りを考慮したのでしょう。これまでの1、2軍という区分けをやめてベテラン、若手、リハビリ組という3組に再編して練習すると聞きました。この新しい試みがどのように機能していくのか、とても興味深いところですね。
 巨人のキャンプ地に近いソフトバンクでは斉藤、和田両投手が出遅れそうな気配で、ルーキーの大場投手とか彼らを埋める若手の先発候補がどれだけ台頭してくるかを見たいと思います。あとは南郷の西武。キャンプに行った時は、そこでユニホームを着ていない自分にちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、新チームにどんな変化が起きているのか楽しみにしています。
 沖縄のでキャンプを張るチームの中では今、一番マスコミを騒がせている日本ハムの中田選手ですかね。高校生の野手で成功するのはそう簡単なことではありませんが、潜在能力の高さは伝わってくるので、この目で直に確かめてきたいと思います。それは中田選手とともに高校球界の「BIG3」と言われるヤクルトの佐藤由投手にも同じことが言えますね。
 チームならセ、パのチャンピオンですね。日本一になった中日は質、量とも12球団一と言われる練習、そして多数の投手陣が同時に投球練習できるブルペンも壮観だと聞きます。去年パ・リーグで連覇した日本ハムは梨田監督が就任されました。ヒルマン前監督とは違うスタイルの野球になるでしょう。近鉄監督の実績もあり、現役時代は私と同じキャッチャーだっただけに、興味は尽きません。
 ところで、皆さんの中にはキャンプ地を見学される方がいらっしゃると思います。シーズン中の試合前練習などでは見ることができない選手の姿があると思います。ちょっと遠くても、いいところが多いので旅行を兼ねて行かれてはいかがでしょう。では、どこかのキャンプ地でお会いできることを楽しみにしています!

diary2008/01/27

オフの過ごし方

 プロ野球はキャンプインが迫ってきましたね。去年までこの時期はキャンプのメンバーやメニューを固めたり、戦力構想を練ったり、とシーズンのことで頭がいっぱいでした。現役時代なら 自主トレーニング真っ最中で、いよいよ始まるなと気持ちが高まりつつある時期でした。
 それが今年は違います。こんなにも野球から離れて過ごすオフは久しぶりですね。まだちょっと慣れない生活で、違和感もありますが、犬の散歩や庭掃除をしたりと、これまでほとんどやらなかった家のことをやる機会が増えました。
 体も動かしていますよ。趣味のゴルフだけではなく、自宅の近くを毎日、7、8㌔ランニングもしています。引退してからも走っていましたが、別に足腰を鍛えるためというわけではなく、単純に汗をかくことが好きなんですよね。
 2月に入ると、NHKの野球解説者として12球団のキャンプ地を巡る予定です。沖縄、その離島、さらに宮崎と飛行機や車をフルに使っての長距離移動が続きます。敷地が広く、高低差があるキャンプ地もあると思います(西武のキャンプ地・南郷も長い階段がありましたが)。今やっているランニングは解説者として活動していくための自主トレかな、と思ったりもしています。(笑)

diary2008/01/18

初体験

 先日、東京都国立市内で講演する機会を頂きました。これまでも講演の経験はあったのですが、大きなホールで300人近い方にお話しするのは初めてのことでした。

 私は緊張するタイプではありません。でも、この時はある意味ベンチで采配を振るうより緊張しましたね。会場には年配の方から若い人まで、男性も女性も様々な方がいらっしゃいました。すべての人に興味を持ってもらうことは無理なので、あまり難しい言葉は使わずに自分が体験してきたことを率直に、その場で浮かんだ言葉をそのまま素直に口にすることを心掛けました。もちろん野球の話が中心になりましたが、意外に話せるんだなと自分の新たな一面を発見したような思いでした。 私は四半世紀以上もプロの世界にいましたが、今年は野球解説者という肩書ではルーキーイヤーとなります。解説の仕事と同じように、講演も場数を踏んでいくことが大事です。2月20日には故郷の熊本で講演の予定が入っています。西武の黄金時代を経験した現役時代、監督として学んだチームの操縦法…。こんな話を題材に、今後も積極的に講演活動をしていきたいと思っています。皆さんと会場でお会いできることを楽しみしています!

diary2008/01/17

ごあいさつ

 こんにちは! 伊東勤です。
 選手、そして監督として西武ライオンズに在籍した2007年までの26年間、ご支援ありがとうございました。08年からはNHKを中心に野球評論家として活動していきます。私にとっては第二の野球人生のスタートでもあります。そこでこの度、公式ホームページ(HP)を開設することにしました。
 HPの「日記」のコーナーでは日々の評論活動で感じたことなどを書いていきます。もちろん野球のことだけではなく、講演や野球教室での出来事、そして私生活のことも幅広く話題にしていきたいと思っています。また「ファンメール」のコーナーでは皆さんからのご意見やご質問を受け付け、一部を日記や「Q&A」で取り上げさせて頂くこともあります。収益の一部を寄付に当てる「オークション」のコーナーでは現役時代のグッズなどを随時、出品していきます。私が実際に使用していたユニホームなども用意していますので、楽しみに待っていてください。
 それでは皆さん、これから末永くお付き合いください!

diary2008/01/13

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