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捕手はつぶしが利く

 中日の谷繁元信選手が8月25日のヤクルト戦(神宮)で、プロ23年目で初めて一塁手として先発出場しました。私は現役時代、谷繁と同じ捕手でした。捕手以外の守備位置に就いた経験はありませんでいたが、レギュラー定着前に外野の練習を行ったことはあります。
 左投手への打撃を評価され、試合前の練習で急きょ、中堅の守備練習を命じられました。熊本工業高校時代に外野を守った経験はありました。しかし、プロの打球は速さなど質が違います。特に中堅は正面への打球で、距離感をつかむのが難しかったですね。
 出場した場合のストレスは想像に難くなく、実際に一塁手で出た谷繁は神経をすり減らしたはずです。捕手の方がよほど楽だったと思います。
 和田一浩選手(中日)ら捕手からコンバートされ、成功を収めたケースは少なくありません。それは捕手の動作を一通り覚えれば、他のポジションをこなせることを意味しています。
 捕手は座っているところから動くことがほとんどです。立っているところからと比べ、始動は遅れます。捕球も、送球も遅れないように動こうと鍛えています。ワンバウンドなど難しい捕球が多く、例えば一塁手でショートバウンドを処理する時にも応用は可能です。
 阿部慎之助選手(巨人)が一塁を守れるのも、捕手としての土台があるからこそ。谷繁選手の姿を見て、捕手はつぶしが利くポジションだとあらためて感じました。

diary2011/09/20

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