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DIARY

勝利で救いを

 オリックスの小瀬外野手がキャンプ中のチーム宿舎で転落死するというショッキングな出来事が起きました。私は常々、将来有望ないい選手だと思っていました。さあこれからレギュラーを、という時期だっただけに、言葉を失ってしまいました。

 私が西武の選手だった時、ハワイで行われていたキャンプでのことでした。ゴルフ場で開いた選手と裏方さんによる駅伝大会に出場したスコアラーが急死したことがありました。私もお世話になった優秀なスコアラーの方でした。亡くなる2日前には住宅ローンの話など、1時間半ほど話し込んでいました。それが最後の会話になったので、余計に衝撃が大きかったのを覚えています。
 今回は現役選手です。岡田彰布監督の心痛は、私も監督経験者として察するにあまりあります。新監督として迎えたキャンプの序盤での悲劇でした。チームを立て直すと言っても、心の問題だから簡単なことではなかったでしょう。「選手には前向いていこうなんて、よう言わん」と言っていたが、その通りだったと思います。
 小瀬選手は戦力的にもレギュラー奪取を期待していた1人です。今が伸び盛りで、俊足好打が持ち味で岡田監督には魅力あるタイプだったことでしょう。外野の定位置争いを激しくし、チームをレベルアップさせるにはうってつけの存在だったのですが…。その後、西武から赤田将吾選手をトレードで獲得したことも、小瀬選手を失ったことの大きさが感じられました。
 陳腐な言い方になるかもしれませんが、今回の件が残した痛みを和らげるのは、やはり勝つことです。チームが小瀬選手のために一丸となった姿を感じさせることができれば、救われる部分もあるのではないでしょうか。開幕も近づいてきましたが、「岡田オリックス」の健闘を祈っています。

diary2010/03/05

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