伊東勤 TSUTOMU ITOH Official Website

DIARY

突然の引退

 昨年末に阪神の赤星憲広選手が突然、現役引退を表明しました。首の故障が回復しなかったことが原因だったようです。私は2009年に阪神の試合を数多く見てきたのですが、特に打撃面で急激な衰えを見せていました。故障の影響だったのでしょう。スイングに力強さがなく、外角球などは当てるだけになっていました。

 私は彼の全盛時を知っているだけに、かわいそうで見ていられないなと思っていました。年齢的にはまだやれるでしょうし、本人も未練はあったとは思いますが、あの小さな体で十分に力を出し尽くしたようにも思います。

 私は西武監督時代、交流戦で「1番・赤星」対策に躍起になっていました。まずは出塁させないこと。ああいう俊足選手を出すと、こちらが優勢でも相手にムードが傾きかねません。一回の打席は本当に神経を使ったことを覚えています。「いやらしい」という意味では、近年の球界では随一の選手だったと思います。
 出塁を許したら捕手一人ではとても盗塁を阻止できません。投手にはよりクイック投法を意識させていました。そしてバッテリーのミーティングでは必ず、そのことを徹底もしていました。
 ですが、それくらい警戒していた選手なので、捕手は盗塁を防ぐと自信になりました。西武の細川亨選手もその1人でした。赤星選手は捕手を成長させる選手だったとも言えます。私はプロ野球は同じ相手と何度も対戦し、切磋琢磨しながらレベルを保ち、そして上げていくものだと思っています。そう考えると、赤星選手の早すぎる引退が惜しまれるのです。

diary2010/01/05

伊東勤 TSUTOMU ITOH SPONSORS

平成立石病院 TAKAO 株式会社シビルウェブ 有限会社タイガーコーポレーション
Go Go Price