伊東勤 TSUTOMU ITOH Official Website

DIARY

投手の基本

 外角低めは投手の制球の基本と言われます。5月15日の中日と横浜の一戦で、それをあらためて感じさせられた場面がありました。
 中日の吉見一起投手は横浜の三浦大輔と投手戦を演じて0―0の十回一死、4番の村田修一選手を迎えました。1、2球目は谷繁元信捕手が構えたミットに、糸を引くように外角低めに投げ込んで見逃し、ファウルであっという間に追い込みました。どちらの球も安打にするのは難しい球でしたね。
 3球目は顔付近の直球でインコースを意識させます。これで十分に伏線を張って4球目。私はオーソドックスに外角のスライダーかフォークボールかと思っていましたが、1、2球目と全く同じ外角低めへの直球で二ゴロに仕留めました。結局、村田選手に対し、中日バッテリーはすべて直球でした。1球見せ球を使っただけで、緩急も使いませんでした。しかも打ち取るのにわずか4球しか必要としませんでした。
 確かに普通なら最後は変化球かというところに、直球を持ってきた谷繁選手の裏をかいたようなリードは光っていました。ただ、WBCでも中軸だった打者を手玉に取ることができたのは、打者の目から最も遠い外角低めへの直球の制球力が申し分なかったことが最大の要因でした。こういう場面でこんなふうにコントロールできるのですから、ずっと磨きを掛けてきた賜物であることも十分に伝わってきました。
 中日はその裏の攻撃でサヨナラ勝ちを収めています。相手の主砲を寄せ付けなかった吉見投手の基本といえるコースへの制球力が、攻撃のリズムをつくったと言っても過言ではないでしょう。

diary2009/05/24

伊東勤 TSUTOMU ITOH SPONSORS

平成立石病院 TAKAO 株式会社シビルウェブ 有限会社タイガーコーポレーション
Go Go Price