日韓戦
コーチとしてWBCで日韓戦というものを初めて経験しました。試合前から特別の雰囲気がありました。両国の国歌斉唱のときには、初戦の中国戦とは違った、高揚感のようなものを覚えていましたね。
今回のWBCは北京オリンピックでメダルを逃した日本野球の、いわば威信を取り戻す戦いでもあります。オリンピックでは韓国に2連敗しましたので、私もコーチに就任してから負けられない、特別な相手ととらえていました。高揚感の裏には、それらのことがあったからだと思っています。
こんな高揚感、昔、似たような気持ちを味わったことがあります。一人ではなく、今回と同じようにチームとしてでした。現役時代の若いころ、まだ西武が黄金期を築く前の巨人との日本シリーズでした。球界の盟主と言われていたチームを倒すことに燃えていた、あのころの気持ちですね。
それにしても原監督からサインを送られて、三塁コーチに送るという作業は本番になると疲労感が違いましたね。しかも韓国戦は結果的には大勝と惜敗でしたが、どちらも紙一重の展開でした。監督であれば自分の一存で作戦を決められるのですが、WBCではあくまでも中継するだけなので気の張りつめ方がまったく違いますね。
まずミスは許されません。そして次はこんなサインが来るかもしれないと事前に何通りも可能性を考えます。1球たりとも目を離せません。それもこれも日本が勝利すれば心地よい疲労感になって、すぐに癒やされるというものではありますが。
diary2009/03/14




