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DIARY

黄金時代の遺産

 西武が4年ぶりの日本一に輝きましたね。巨人相手に4勝3敗で最後も1点差試合でした。息詰まる好シリーズで勝敗を分けた要因にはいくつかあると思いますが、私はその一つに片岡の機動力を挙げたいと思います。
 第7戦の八回、西武の片岡易之選手は先頭で死球から出塁しました。1点を追っていました。貴重な走者です。セオリーならバントで手堅くというところでもありました。しかし、初球、片岡は迷わずスタートを切りました。タイミングは間一髪ながらこれで得点圏に進みました。
 おそらくノーサインの初球盗塁だったと思います。ベンチが失敗を恐れずにどんどん攻めろと背中を押してきた面があるとはいえ、普通なら慎重になってしまうところです。そこをあえて攻めた姿には驚かされました。
 第1戦、一回に先頭で出塁した片岡は巨人・上原浩治投手のけん制球に刺されています。片岡としては出ばなをくじかれ、スタートを切ることにちゅうちょが出てきても不思議ではなかったところです。だが、そこは現代っ子というべきなのでしょうか。逆に2年連続盗塁王のプライドに火が付いたように、一層盗塁を狙う姿勢は強くなっていました。最後の最後、勝負どころでもそれは変わらなかったように見えました。
 西武は今シーズン、豪快にホームランの力を中心に勝ってきました。でも、それだけではなかったことが改めてよく分かりました。片岡の走塁にはかつての黄金時代から脈々と受け継がれてきた西武の遺産のようなものも感じられましたね。

diary2008/11/10

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