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DIARY

正捕手の成長

 巨人が史上まれに見る大逆転でセ・リーグ優勝を飾りましたね。私はその一因には、阿部慎之助捕手の好リードがあったと思っています。それが端的に表れたのが、ともに同率首位で迎えた10月8日の阪神戦。巨人が三回に2点を先制した直後の守りでした。

 一死一、二塁で打席には金本知憲外野手を迎えます。前打席では内角球で遊ゴロに打ち取っていました。阿部はここでも初球、内海哲也投手に内角直球を要求しています。ボールにはなりましたが、これで金本の意識に強く内角を刷り込みました。
 効果はてきめんでした。その後は一切、内角には要求しませんでしたが、甘い球もあるのに金本は打ち損じていました。阿部はマスク越しにそんな金本の姿を冷静に洞察していたと思います。それは5球目から打ち取るまでの4球、すべて変化球を求めたところに表れていたと思います。
 1球、また1球。金本にしてみればいつかあの内角速球が来るのではという思いが深まっていく中、阿部は変化球を要求し続けています。

 最後もスライダーというよりはカーブでした。捕手は勝負球で緩い球を打たれると悔いが残るので選択に消極的になるところですが、金本のスイングを見ながら最後まで変化球が最善との確信があったように思います。きれいに空振りで三振を奪ったのですが、ここで二死を取ったことが振り返ると、この試合最大のポイントになっていました。
 阿部は大一番でこんなリードができるようになったのかと思います。北京五輪での経験も大きかったのかもしれません。巨人の正捕手の成長を実感すると同時に、これだけの存在なので彼の右肩負傷が巨人のクライマックスシリーズに突破にどう影響するかも心配です。

diary2008/10/15

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