王監督
皆さんもご存じの通り、ソフトバンクの王貞治監督が今シーズン限りでユニホームを脱がれることになりました。王監督に接したことがある野球人なら、それぞれに思い出はあると思いますが、私にもいくつかあります。
西武の監督1年目でリーグ優勝した翌年、2005年のオールスターのことでした。前年の順位に従い、私がパ・リーグの監督を務め、王監督はコーチでした。こういう配置だとどうしても王監督に気兼ねしてしまいます。本当なら立場が逆の方が楽なのにと思っていました。でも、王監督はそんな私の気持ちを察してくれたように、自ら率先してノックバットを振るい、コーチの役割に徹してくださりました。その姿には頭が下がる思いでした。
パ・リーグの監督同士ということで、よく相談にも乗ってもらいました。松坂大輔投手(レッドソックス)のメジャー移籍が決まったオフのプロ野球コンベンション。私は補強に積極的でなかった現状にもどかしい思いを抱いていました。そして、そのことを同席した王監督に打ち明けると「そういう話はどんどん球団に要望すればいいんだ」などとのアドバイスを頂きました。こんなふうに、常に質問をはぐらかすことなく、必ず最後まできちんと答えて頂きました。あの包み込むようなオーラはもちろんですが、本当に実直な人柄が印象に残っています。
昨年、私が西武監督として最後の指揮を執ったのは奇しくもヤフードームでのソフトバンク戦でした。その時も王監督から花束を贈られるなど、お気遣いを頂きました。今は感謝の言葉しか見当たりません。今後も球界には必要不可欠な存在であることには変わりないと思いますので、お体を大事にされることを祈っています。
diary2008/10/03




